シャリッとした食感、溢れる甘い果汁―。 スイカの名産地として、全国に名高い尾花沢市で、3代でスイカ作りをしている工藤さん一家。
通常3玉育てるところを2玉に減らし、生育期間を普通より1週間以上長くすることで、直径約30cm、重さ約10kg以上もある特大サイズの完熟スイカを育て上げます。

工藤さんは、スイカがある程度大きくなるまでは、太陽の光をたっぷりと浴びさせます。スイカの下にはお皿を敷いて、底にも光を当てて、一面綺麗な緑色にしていきます。
そして、熟してきたら、スイカが日焼けしないように藁をかぶせて日差しを遮ります。「太陽の光を浴びつつ、日に焼けない程度にというのが難しい」と工藤さんは語ります。

このスイカには、果肉に少し隙間ができますが、これが本当に甘い証拠。
余分な水分が飛んで甘さが凝縮されます。叩いた時にポンポンと澄んだ音がし、工藤さんの熟練の勘で一番美味しい時期を見極めます。

真っ赤な果肉に豪快にかぶりつくと、
シャリシャリッとした確かな歯ごたえと、溢れんばかりの果汁。
日本の夏をしみじみ感じる懐かしい味わいをご堪能ください。