くちどけのよい伝統菓子「きつねめん」
鶴岡の菓子店が切磋琢磨して名店の味を守り継いでいる伝統菓子「きつねめん」。その誕生は、江戸時代の「天保義民事件」に遡ります。1840年、幕府から酒井家へ下った転封(国替え)命令に対し、農民たちが「今の殿様以外には仕えない!」と幕府へ直訴。その熱意が実り、命令が撤回された喜びから生まれたのがこのお菓子。
「お殿様がこの地に居成る(いなる)」ことを「稲荷(いなり)」にかけ、狐のお面をかたどったのが始まりといわれています。
素材には沖縄県産黒糖を100%使用。しっかりとした歯ごたえがありながら、口の中でホロリとほどける、上品な口溶けをお楽しみください。