<2025年6月20日更新>山形さくらんぼの“今”をお伝え

ただいまのさくらんぼの出荷状況

こんにちは、清川屋です。6月20日を過ぎ、さくらんぼの旬の時期を迎えました。最新のさくらんぼの【今】をお伝えいたします。

ただいま、さくらんぼは平年よりも早いペースで出荷の最盛期を迎えています。
清川屋のバイヤーも、農家さんを周って産地の状況を把握し、連絡を密に取りながら、よりよい良い品を全国で待つお客様へお届けするべく、奔走しております。

現在続いている高温の影響も心配ではありますが、
6月後半は雨予報とのこと。雨が降ると、今度は実割れやうるみなどの心配も出てきます。配送時やお届け後の温度変化もさくらんぼの品質に大きく影響します。
もし、お手元にさくらんぼが届いた際は、すぐに箱から出し、状態を確認の後、冷蔵庫に入れていただければ幸いです。

今年のさくらんぼの状況について

今年は6月初旬には、ほとんどのさくらんぼの予約受付を締め切らせていただく形となりました。(平年は6月下旬頃まで受付をしておりました)

収穫の状況としては、昨年の歴史的な大凶作に引き続き、
今年もかなりの不作の年となり、農家さんは厳しい状況におかれています。
昨年の状況を受け、
「もう続けることは難しい」と、さくらんぼの生産を辞めた農家仲間がたくさんいて・・と、声を詰まらせる農家さんの姿も。

それでもなんとか、来年こそは・・!と望みを託して頑張ってきたからこそ、
より一層、今年の厳しさがこたえます。

農家さんの奮闘の1年

もちろん、農家さん達は何もせずに今年を迎えたわけではありません。

今までの常識では太刀打ちできない気候の変化に打ち勝つべく
まだ花芽がつく前の真冬の段階から、知識と経験を持ちより、情報交換をしながらこの6月に備えてきました。

例えば、
葉つみや芽かきの量を調整し、高温障害に備えたり
雨よけのビニールシートからの強い光を遮る為の加工を施したり、
スプリンクラーを設置し、樹上からの散水をして温度を下げたり、
反射シートの使用をやめたり、など
農家さんごとに違いはありますが、最大限の対策を講じてきました。

例年は、上と下から光を当てることでまんべんなく真っ赤なさくらんぼに色づかせる為、さくらんぼの木の下に、光を反射するシートを敷き詰めるのが一般的です。
ただ、反射する分だけ園地内の気温が上昇する為、今年は反射シートを使わないことで、高温障害への対策を取っている農家さんが多く、下部の色づきが薄い(黄色っぽい)さくらんぼが例年よりも多い傾向となっております。

※あまりにも品質として気になる状態の際は、お客様相談室へご連絡くださいませ

昨年に引き続き、双子果が多く出てしまいました

今年も双子果が発生、強風による結実の減少も。

たくさんの対策をとってきましたが、前年の気温が影響すると言われる「双子果」(実が2つくっついて実ってしまう、規格外品のこと)は、今年も多く発生。収量が大きく減少することとなりました。

また、受粉の頃に強風が吹いたことで、受粉を手助けしてくれる蜂の活動が抑制されてしまいました。人工授粉などの作業も加えて行いましたが、強風によりその花粉が飛んでしまい、結実に結び付かない実が多く出てしまいました。

特に、佐藤錦は例年の6~7割ほどの収穫量となっています。

 

清川屋の取り組み

清川屋では、出荷するさくらんぼを全量検品の上で出荷しております。

さくらんぼは果物の中でもデリケートで扱いが難しく、日持ちがせず痛みが早い果物です。清川屋では、出荷前に状態を確認し丁寧に梱包を行い、輸送中の痛みを防ぐ対策を継続して行なっています。

万全の状態を確認した上で出荷を行なっておりますが、さくらんぼの特性上、お手元に届くまでに、冷蔵配送中に冷気に近く当たりすぎたり、輸送の過程で冷蔵庫内と外気と湿度差にさらされたりなど、環境負荷がかかると、黒ずみやカビ(白、または青っぽいもの)が発生することがございます。

清川屋のさくらんぼを選んでいただいたお客様が残念な思いで終わってしまうのは私たちにとって大変心苦しいことです。その際は、ご遠慮なくお客様窓口へご連絡・ご相談くださいませ。

●お客様相談室
📱:0120-42-0222 (受付時間:10:00〜18:00/日曜休)
✉️:kiyo-magokoro@kiyokawaya.com

色も形も美しい!「山形美人」。注目の品種です

新しい品種への期待

清川屋では、近年の気候の変化による影響を受け、
できるだけ高温や輸送時の衝撃などに耐えられる品種の紹介へ力を入れております。
また、新しい品種の開拓にも着手。農家さんと密に情報を交換しながら、
今まで「佐藤錦」に集中していた需要の中で、新品種や、注目されてこなかった品種の見直しをしています。

 

食べられる部分は少ないですが、かわいらしい形の「双子果」

また、「双子果」の販売を昨年に続き今年も行いました。
配送に向かない「はじき」のさくらんぼを有効活用した「さくらんぼジェラート」の開発なども同時並行で進めております。限りある資源を有効活用し、農家さんが事業を続けていくための環境づくりにも力を注いでいます。

今年、山形にさくらんぼの苗木が植えられてから150年、という節目の年を迎えています。山形が誇るさくらんぼ文化を後世に繋げていくために、自然環境と向き合いながら、美味しいさくらんぼを守る活動を続けて参ります。


〈受付中〉収穫待ちさくらんぼ

天候により、収量が左右されるさくらんぼ。1つでも多く食べてほしいから・・
「収穫ができなくてお届けできないかもしれないけれど、それでもよかったら 」「品種はどれになるかわからない・・それでもよかったら」 予定数量よりも多く収穫ができた場合、バイヤーセレクトのおまかせさくらんぼをお届けします。


この記事で紹介した商品はこちら

〈2025年予約受付終了〉清川屋のさくらんぼ

山形県は全国でも栽培面積約7割、生産量シェアは4分の3をしめる日本一のさくらんぼ産地です。
清川屋では佐藤錦・紅秀峰を中心とする真っ赤な果実、旬の食べ頃山形県産さくらんぼを全国の皆様にお届けしています。

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