7月13日は「鶴岡のお盆」。鶴岡市の一部地域では、ひと足早くお盆を迎える文化があります。スーパーには灯籠やお供え物が並び、町の雰囲気も穏やかに。
最近は「鶴岡のお盆」に間に合わせるための超早生品種「ぼんちゃ豆」という枝豆も開発されたそう。ご先祖様へのお供えなのか、自分たちへのご褒美なのか…どちらにせよ、枝豆への熱量がすごい!鶴岡市民の並々ならぬ枝豆への情熱に心震えるスタッフ渡部です。こんにちは。
そんな枝豆にかける想いを受け取るべく、鶴岡市寺田地区にあるだだちゃ豆生産者「小池農園」さんを7月8日に訪ねました。清川屋とは今年でなんとお付き合い30年。小池さんご夫婦と息子世代の秋野さん夫婦、二世代で仲良く畑を育てています。
(過去記事)
昨年の小池農園さん https://www.kiyokawaya.com/yamagata/43439/
一昨年の小池農園さん https://www.kiyokawaya.com/yamagata/39596/
もぜひ見てくださいね♡


7月も上旬になると、ひざ丈ほどの葉が青々と茂り、だだちゃ豆畑らしさが出てきました。本日見せていただいたのは、7月下旬頃から収穫予定の「小真木だだちゃ豆」「早生だだちゃ豆」の畑。


さやは大きく育ってきましたが、豆はまだペラペラ状態でふくらむのが楽しみです。これからぐんぐん栄養を吸収して膨らみます。


今季の畑の様子は?
「今のところ生育は順調すぎるぐらい順調ですね」とにっこにこの秋野さん。
そういってくださるとちょっとホッとします。
「ただもうちょっと雨が欲しいですね」との声も。
ウッ、確かに最近の鶴岡は曇りが多いけれど雨は少ない。でも、このあたりは灌漑設備が整っていて、土中から水を供給できるため、水不足には強いはず?
「確かにそうなんですが、あまりに暑い時は水を入れても、地中の水が煮えてしまい、根が傷んでしまうんですよ」と衝撃の発言が。
今では500ℓタンクを使って水を上から散布したり、種の苗をハウス内で管理するなど、さまざまな猛暑対策が行われています。
「特に昨年、一昨年は猛暑で種の出来が厳しかったので、今年こそいい種を残したいです!」。と秋野さんの強い意気込みが感じられました。

ここで、だだちゃ豆の種についてのお話
秋野さんが種に関して一段テンションが上がるのも、この地域ならでは。
一般的な農家さんは、通常種屋や苗屋さんから種や苗を買って育てます。その方が効率的で安定した品質と収穫量が見込まれるからです。
ですが、ここ白山寺田地区のだだちゃ豆農家の中では、いい種を残す(自家採取する)ことが、ものすごく重要な仕事の一つ。種の育て方から、種の良し悪しを選別する方法まで、代々農家ごとに伝わるノウハウがあるのだとか。
小池農園では毎年数百キロの種を作るため、1~3月はひたすら種の選別作業を行うのだそう。こういう並々ならぬ努力が、だだちゃ豆の美味しさにつながっているんですね。もちろん、土作りも大事中の大事なのですがこれは企業秘密。

「うまい!」の言葉が何よりの力
「農家の魅力は “うまい”って言ってもらえること」と語る秋野さん。
将来は息子さんに農業を継いでもらいたいという夢を語る姿に、農業への誇りと家族への思いがにじんでいました。
親世代の小池さん夫婦。子世代の秋野さん夫婦と2世代で和気あいあいと仕事をしている様を見ると、ぜひ孫世代含め3世代で活躍する姿、そして歴史を重ねてさらに美味しくなるであろうだだちゃ豆を今後も楽しみたいものです。

だだちゃ豆、絶賛受付中です!
枝豆の収穫は7月下旬からスタート予定!「小真木だだちゃ豆」から始まり、9月上旬まで多彩な品種が登場予定です。今年も、鶴岡の夏の味覚を楽しみに待ちましょう🌟
\小真木だだちゃは7/22まで!もうすぐ受付終了/
小真木だだちゃ豆
収穫時期は7月下旬。だだちゃ豆リレーのトップを飾り、清川屋のだだちゃ豆の中で最も早く収穫される“はしり”の品種です。
初物らしい爽やかな甘さが魅力。旬をいち早く堪能したい方にオススメです。

鶴岡だだちゃ豆[早生]
白山地区以外の鶴岡市内産のだだちゃ豆です。清川屋が厳選した農家さんの比較的リーズナブルで美味しいだだちゃ豆です。早生豆のお届け時期は8月上旬~中旬頃。お盆の頃に楽しみたい方にも。
