大きいと規格外!?小粒が美味しい!「民田茄子」の魅力、見つけました!

こんにちは!カタログ制作スタッフの鈴木です。
7月中旬、長年夏のお漬物として人気の「民田茄子一夜漬」の材料となる在来野菜・民田茄子(みんでんなす)を育てる生産者さんの一人・菅原さんご夫妻の畑を訪ねました。

民田茄子の畑で出会った、夫婦の手しごと

鶴岡市上山添(旧櫛引町)にある菅原さんご夫妻の民田茄子畑には、350本の民田茄子の苗がずらっと並んでいました。
毎年ご夫婦で収穫されているそうですが、今年は草刈りで忙しい旦那様に代わり、奥様が一人で収穫しているとのこと。

収穫のタイミングは1日2回。朝5時半と昼14時半。
収穫シーズンは7月上旬から9月頃まで、2ヶ月ほど続きます@@

「あーど やんだー(もういやだわー)笑」とこぼしながらもどんどん民田茄子を収穫していく奥様。片手で茄子を引っ張り、親指でガクを落とす――その手際の良さに思わず見惚れてしまいました。

素手で収穫!?民田茄子のトゲの秘密

菅原さんが収穫する様子を見ていると、[薄手のゴム手袋だけ]で収穫していることに気づきました。
私も家でナスの収穫をするのですが、ガクについているトゲが痛いので[厚手のゴム手袋+ハサミ]が必須なんです。

「えっ、痛くないんですか!?」と驚いて、素手で収穫してみたのですが…
なんと、痛くない!!
ガクがふわふわしていて、トゲの刺激がほとんどないんです。

小さくて可愛い民田茄子、畑で見るとさらに愛着が湧きました☺

可愛らしいサイズの民田茄子。実のほとんどがガクで覆われているのも特徴です。
お漬物用の若い実はこんなに小さい!初めて見ると驚くかもしれませんね^^

一口サイズにぎゅっと詰まった、民田茄子の魅力とは

ところで民田茄子ってどんな野菜かご存知ですか?

鶴岡の在来野菜「民田茄子」は、果肉の締まりがよい小型の丸なす。江戸時代、京都の宮大工が種を持ち込み、鶴岡市民田(みんでん)地区で栽培されたことから、民田茄子と呼ばれるようになったと言われています。

そのまま育てれば400gくらいの大きさになるらしいのですが、「民田茄子」として出荷できるのは8~15gと若い実だけ。20g以上の大きさは規格外になってしまいます。

どちらも小さくてかわいいサイズに見えますが、右側は民田なすとしてはちょっと大きいのだそう@@

小ささが特長の民田茄子。一口で食べられるサイズだからこそ、噛んだ瞬間、パリッとした皮の食感、果肉の旨味とジューシーさ、そして程よい塩気を一度に味わえます。
「民田茄子はヘタ(ガク)も一緒に食べるよ」という人も多く、まさに鶴岡の夏の味覚です。

暑さで形が変わってしまうこともあるそうですが、今年は今のところ順調に生育中とのこと。嬉しいですね^^

鶴岡で昔から愛されており、今でも需要がある民田茄子ですが、鶴岡市上山添(旧櫛引町)での生産者は10人ほどと少なく、農家さんたちの高齢化も進んでいるそう。若い世代の担い手も少ないなか、こうして栽培を続けてくださっていることに感謝しかありません。

「民田茄子に関心をもってくれて嬉しい~~」と菅原さん。
小さな茄子に込められた物語を、ぜひ味わってみてくださいね!

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【夏季限定】民田茄子一夜漬

民田茄子は江戸時代から鶴岡で栽培されている在来野菜。大人の親指ほどの大きさで、よく締まった果肉が特徴です。
早朝収穫した民田茄子をその日のうちに塩漬し、翌日に出荷する一夜漬は、旬のごくわずかな時期しか味わえない庄内の夏の醍醐味。パリッとみずみずしい香りが広がります。

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