酒田市市街地から20キロほど西に位置する酒田市松山地区。
この地は平野と中間山地の境にあたり、稲にストレスがかかりにくい穏やかな風と、ほどよい寒暖差に恵まれています。また、東は最上川の豊かな水、西は鳥海の森の奥にある田沢川からの良質な沢水が入ってくるため、水資源が豊富で、古くから良い米が採れると言われている土地です。


この地で曽祖父の代――約120年前から稲作を続けるのは「農園貞太郎(のうえんていたろう)」の専務・遠藤広道(えんどう ひろみち)さん。
「貞太郎は祖父の名前です。元は林業が主だったそうですが、自分が食べたくて枝豆やスイカを作り始めたのが農業のきっかけだったそうです」と語る広道さん。
現在は長男・久道(ひさみち)さんを代表として、次男の広道さん、三男の正道(まさみち)さんと共に2014年に「農園貞太郎」として法人化。林業で培った地の利を活かし、米約40町歩(特別栽培米つや姫6町歩、特別栽培米雪若丸3町歩、はえぬき21町歩)、大根や赤かぶなどの野菜約100町歩を手掛けています。

遠藤広道さん(中央):20年前に就農し、農園貞太郎のお米担当専務を務める。ごはんソムリエの資格を持つ、2児の父41歳。
佐藤みつおさん(右):29歳。東京から山形にUターンした後に、代表の遠藤久道さんとご縁があり農業を始め、日々奮闘中。あだ名は「みっくん」。

「環境配慮米(かんきょうはいりょまい)」と銘打って販売している貞太郎さんのお米ですが、初めからそうだった訳ではありません。
広道さん達が先代から継いだばかりの頃は、農地を増やし、事業を拡大することが第一でした。
しかし、16年・19年の台風被害、17年の大雨と立て続けに災害に見舞われた庄内。――このままでは農業が続けられないかもしれない、という不安が農園貞太郎を襲います。

どうしたら今後も農業を続けていけるのか、長い話し合いの中で生まれたのが、自分達農家が出している温室効果ガス(CO2)の削減でした。
実は米は、農作物の中でも特にCO2の排出量が多い作物。水田内に住む微生物が排出するCO2が温暖化に影響を及ぼしているのです。
そこで農園貞太郎では農地に「バイオ炭」という生物資源を材料とした炭を撒くことによって、炭(C)が固定化され、CO2が放出されるのを防いでいます。同時に土壌が改良され、お米の味が良くなる効果も。
この取り組みが認められ、農林水産省「温室効果ガス削減見える化実証企業」で三ツ星認定を受けました。
「農家は自然相手で過酷な作業なのは間違いないし、人手も少なくなっている。でもここは米作りに一生懸命な人が多い。普通に作るだけじゃない、努力や水管理がしっかりしている。だからこそ貞太郎だけの問題ではなく、地域で連携して、ここでこれからも美味しい米を作っていきたいんだ」と広道さんは語ります。
お客様からも嬉しいお声を頂戴しています

(東京都在住)
友人にお米が大好きなお子さんがいて、その子への贈り物に、また喪中のお返しやお祝いのお返しにもお米が良いかなと思い、よく送っています。
「ササニシキ」などをいただくこともありますが、どんなお米を選べばいいのか迷っていた時に、清川屋さんに「環境に良いということはからだにも良いということですよ」というアドバイスをいただいたことがきっかけで環境配慮米をお願いしました。そうしたら贈答先から美味しかったという嬉しいお声をいただいて。
私自身も食べてみたら、「冷めても美味しくいただける」ことに驚きましたし、ブランド米に負けず劣らず、その土地の風土に合った素朴な美味しさを感じられるところに魅力を感じました。
清川屋さんはお米不足になった時も、普通にお届けしてくださったので、とても安心できました。ありがたいですね。

清川屋スタッフが試食したところ、冷めてもほどよい柔らかさで、甘さがしっかりしていると好評でした。シンプルに塩をかける、塩むすび等でいただくとその美味しさが際立ちます。
※2024年秋に開催された体験交流会イベント「清川屋のあじわう会」で提供されたのも農園貞太郎さんの環境配慮米でした。
お客様もスタッフも大絶賛の様子はこちらのブログでご紹介しています 》
環境に良し、味に良し、双方嬉しい農園貞太郎のお米、まもなく収穫が始まります。