元アパレル経営者が「ドライフルーツ」で山形一を目指す理由。のら農園・酒井正樹さんの挑戦【清川屋よみもの】26.01.24




こんにちは、清川屋の白井です。
「やるからには、ドライフルーツで山形1位になってやろう。」
そんな志を掲げる「のら農園」さんは、山形県上山市、蔵王連峰を望む地にあります。 代表の酒井正樹さん(46歳)は、かつて東京でレディースのアパレルブランドを経営していたという異色の経歴の持ち主。
「本当は農家なんてしたくなかった(笑)」 と冗談めかして語る酒井さんですが、そのドライフルーツ作りにかける情熱は、まさに「職人」そのものでした。

今回は、そんな「のら農園」の酒井さんからお伺いした、ドライフルーツ作りの熱い思いをご紹介いたします。

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ちょっと一息、土曜の朝の読み物の時間にどうぞ。

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のら農園
代表の酒井正樹さん(右)と、奥様の秀美さん(左)


スコップ一本から始まった「稼ぐための農業」

酒井さんは、18歳で東京でレディースアパレルメーカーに勤務した後に、山形でアパレル経営をし、その後36歳で就農しました。
「家族を養うために一番稼げる仕事は何か」を突き詰め、一番可能性を感じたのが農業でした。もちろん知識ゼロ、機械ゼロ。スコップ一本で2000本のナスを植えることからスタートした酒井さんは、アパレル時代に培った「数字を読み、ニーズを掴む力」を武器に、独自の道を切り拓いていきます。

スーパーや産直への直接販売などをはじめ、野菜から米へと、数年をかけて徐々に売り上げを伸ばしました。その過程で増えていった野菜の規格外や売れ残りを持て余し、とにかく何とかしよう、と購入したのが一台の乾燥機でした。
はじめはまったく売れなかったドライ野菜も、デザイナーを入れてパッケージデザインを見直したり、販売場所を開拓することで徐々に売り上げを伸ばしていきました。




「捨て値」の果実に価値を吹き込む

農業を続ける中で目にしたのは、味は抜群なのに、少しの傷やサイズの違いで「規格外」となり、1キロ数十円という、二束三文で売られていく果物たちの姿でした。

「もったいないんで、市場の何十円レベルで売られるより、自分が3倍ぐらいの値段しか出せないけど、取りに行くんでって言って、売ってもらったフルーツでドライフルーツを作ってみたのがきっかけなんです。それが売れ始めたんで、じゃあこれはいけるぞと。」

とはいえ、規格外品は農家さんによって量や質もバラバラです。酒井さんは自ら1軒ずつ農家を回り、信頼を築いていきました。今では上山市を中心に7~8軒の農家から、年間約15トンもの果物を仕入れています。

「素材は上山産、加工はすべて自社内」 これが酒井さんの譲れないモットーです。


加工前の柿


加工後の柿


のら農園のドライフルーツを食べた人は、その「食感」と「濃厚な甘み」に驚きます。

その美味しさに隠れている、酒井さんの並外れた手間暇とは……?



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