真夏の収穫事情~デラウェア編~〈8/8産地情報〉

いよいよお盆の時期に入りましたが、台風の行方も心配ですね。山形も16.17日頃には台風の影響を受けるかもしれません。例年だと台風が来るとやや涼しくなる気がするのですが、今年はどうなるのでしょう。なんにしても今年は暑すぎて辛いです。

…気を取り直して、先日行ってきました髙橋さんのデラウェア畑をご紹介します。
前回取材させていただいたときは春先で、まだぶどうの芽が出たかでないかの時期だったので、収穫時は果たしてどんなふうに実っているのかワクワクしていましたが、まさに壮観!

外気温は本日も35度!
ぶどう畑の地面から1m上ぐらいまでは、山からの涼しい風が吹き抜けており、結構快適です。しかしぶどうが生っている棚の辺りは太陽の光を浴びて灼熱の暑さ。
胸から下は涼しく、首から上は暑いという不思議な感覚になりながら取材させていただきました。

ぶどうの棚が低いので、背が高い善祐さんは大変。
4月訪れた時はこんな感じでした。全然違いますね

「今年は雨が少なくて、酸味が抜けて糖度が乗っていますね。ただ、朝晩の寒暖差が小さいので色づきの進みが遅いです」とのこと。色づきを待っているため、ますます糖度が高めになる傾向ありだそうです。

予定では7月から出荷するつもりだったのが8月にずれ込んでしまったそうです

糖度計で測ると、収穫初期は18~19度、中期は20~22度、終盤は24度ぐらいまで上がっていくそう。普通の大粒ぶどうでも大体20度ぐらいなので、それと比べても遜色ない、むしろ甘いデラウェアって実はすごいぶどうなのではないかしら。

ワインレッドの粒が美しい

デラウェアも他のフルーツ同様、品質等級があります。「房がまっすぐで、色づきが均等に赤く、粒の間がなくてギュッと詰まっているもの」が良いデラウェアの条件だそうです。良いものから秀品→優品→無印と等級が変わります。

粒の表面が白っぽくなっているのは、果粉・もしくはブルームと呼ばれる、ぶどうの分泌物みたいなもの。農家の間ではこれが鮮度の証なので、なるべくブルームが落ちないように収穫、袋詰めするのが大変なんだそう。

「もちろん清川屋さんのご注文はすべて秀品ですよ。いいところを送りますね」とうれしいお言葉

「今回、清川屋さんからデラウェアのご注文をいただいて、こんなにデラウェアを欲しいと思ってくれるお客さんがいるんだと驚きましたし、嬉しかったです。」ますます頑張ります、とご夫婦で笑顔で話しておりました。自家農園ワインの夢のために、頑張ってくださいませ。

ちなみに1歳の息子さんは皮ごとデラウェアを食べてしまう程ぶどう好き。将来が楽しみです

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髙橋さんの完熟デラウェア

山形県はぶどう生産量全国4位、中でもデラウェアは日本一の産地!山形県高畠町元和田地区は、昼夜の寒暖差と水はけの良い土壌でぶどうに最適の土地です。
この地でぶどう農園を営む「oboco grapes(オボコグレープ)」の髙橋さんご夫婦。園主の髙橋善祐さんは、高畠町で3代続く葡萄農園の長男として生まれ、埼玉にある外国語系大学を卒業し、ニュージーランドとオーストラリアのワイナリー3ヵ所で修業しました。
帰国後長野のワイナリーに勤務し、ぶどう栽培管理や各地のぶどうの仕入れを担当した際に、地元高畠町のぶどうの品質の高さ、そして、ぶどう栽培100年以上の歴史を持ちながら、高齢化に伴い耕作放棄地が増えている現状に気がつき一念発起。「こども世代にぶどうのある風景を残したい」と家族で高畠町に移住し、ぶどう農家としての生活をスタートさせました。
髙橋さんが手がける「デラウェア」は、強い甘みと程よい酸味でバランスが良く、爽やかな味わいです。特にその甘さは人気の大粒品種「ピオーネ」にも負けません。髙橋さんご夫婦が熱意を込めて育てる甘くはじける幸せをぜひご堪能ください。
(2023年度分の受付は終了しました。来年をお楽しみに)

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