抜けるような青空のもと、たくさんの笑顔が広がりました
こんにちは、清川屋の栗原です。福島県双葉郡大熊町にて開催された、復興交流イベント「おおくま学園祭 2026『OKUMA ODYSSEY』」に清川屋として、初出店してきました!本日はそのレポートをお伝えします。

かつての小学校にあふれる熱気
会場となった「大熊インキュベーションセンター」は、旧大野小学校をリノベーションした施設です。校門に設置された「OKUMA ODYSSEY」のアーチをくぐると、たくさんのテントが立ち並び、未来を感じさせる車もたくさん。
二宮金次郎の像が立っていたり、建物の正面には、小学校の校章が。建物の廊下も小学校の面影をそのままに、企業の支援拠点やコワーキングスペースとして活用されています。




「ゼロカーボンフェスティバル」も同時開催されており、エネルギー関連企業のブースも多数。見たこともない近未来的な車や移動式水素ステーション、体験型ワークショップなどのテントがずらり!
そんな中で印象的だったのが、大熊町の中を案内する「人力車」も走っていたこと!そんな「最先端技術と伝統」が混ざり合う光景が広がっていました!



校庭には鮮やかな緑の人工芝が敷かれ、奥には立派なステージ。中庭のような空間には、地元のグルメやお酒のテントが立ち並び、開場前から準備する出店者さんたちの熱気で包まれていました。
人工芝のグラウンドエリアには、小さなお子さんが思いっきり体を動かせるスポーツ用具も準備され、走り回る子供たちの歓声が上がっていました。
メインのOICグラウンドステージからは、次々と素敵なサウンドとビートが流れ、思わず商品を並べながら鼻歌が・・ 広々とした中で、最高の空気感のライブ会場でした!(個人的には、青春時代に擦り切れるほど聞いた、スチャダラパーさんと、モンキーマジックさんの曲に心を撃ち抜かれました・・)

「ほわいとぱりろーる福島県大熊町の完熟いちご」を通して感じる
お客様との温かいコミュニケーション
今回、私たち清川屋は3つの商品をブースで販売しました!
最大の目玉は、大熊町の復興の象徴として栽培が始まったイチゴ「おおくまベリー」と、清川屋の看板商品「ほわいとぱりろーる」のコラボロールケーキ、「ほわいとぱりろーる福島県大熊町の完熟いちご」です。

ご縁あって今回、山形の企業として大熊町でのイベントに参加することになり、
「清川屋として、どんな活動ができるだろう?」と社内で話し合いをすすめました。
その中で、復興の象徴として大熊町が力を注いでいる「おおくまベリー」の爽やかな味わいを、ほわいとぱりろーるとコラボさせたら、新しい美味しさに出会えるのでは?!そして、苺の美味しさを全国に知っていただく一助にもなれるのでは?!という思いのもと、今回のコラボレーションが完成しました。



「わぁ、イチゴのいい香り!」「優しい味でおいしい」
イベントがオープンし、野外ステージから素敵な音楽が流れ始めると、続々とお客様が。今回、私はロールケーキの試食出しを担当!
みなさん試食されると「おいしい~!」「いちごが爽やかだね~!」「やさしくて美味しい♪」「なんだか懐かしい!」そんな嬉しいお声が続々と・・。
「大熊町特産のいちご、おおくまベリーを使ってるんですよ」とお伝えすると、みなさん、興味深くうなずいてくださいました。
「山形から来ました」とお伝えすると、地元の方に「わざわざ遠くからありがとう」と温かい言葉をかけていただくことも。
おおくまベリーとは?
福島第一原子力発電所が立地する福島県大熊町。事故後の全町避難を経て、いま地域の営農再開を担っているのが、特産品のいちご「おおくまベリー」です。
町が出資する第三セクター「ネクサスファームおおくま」が、東北最大級(約4.8ha)の先端的な施設でいちごの通年栽培を実現。2019年の初出荷以来、おおくまベリーはかつての梨産地の記憶を引き継ぐ新たなフルーツの特産品として、復興の最前線を担っています。

驚いたのは、「今日はどちらから?」の質問への答え!山形は遠い方かな?と思っていたのですが、福島県の近隣市町村からはもちろん、
宮城、群馬、東京、さらには広島から新幹線を乗り継いできましたー、という方も!アーティストのファンの方も多かったですが、皆さん、このイベントに共感いただきとても楽しみに訪れて下さっていることが伝わってきました。

福島民報や福島民友といった福島県の地元新聞、また、テレビでも一部ご紹介をいただいたようです。
「娘にこれ買ってこいって言われて急いできました!」
「まだありますか?」「美味しいって噂を聞いたんで」
「今年はこれ食べないとダメだよ!って聞いてきました」
そんなお声をいただくことも!
また、「これが気になって(イベントに)来たんです」というお声を聞いたときは、このコラボがイベントに足を運ぶきっかけの一助になれたのかもしれない・・と、胸が熱くなりました。お越しいただいた皆様、お買い上げくださった皆様、本当にありがとうございました!
メディアに掲載いただきました
荘内日報、福島民報、福島民友 に今回のコラボロールケーキについての記事を掲載いただきました。 メディア一覧〉
清川屋からのプレスリリースはこちらをご覧ください 〉
今回は、ロールケーキの他にも、
清川屋自慢の山形うまいものコンテストで最高賞を受賞した「ががちゃおこわ」
そして、その美味しさの決め手である
鈴木酒造店の本みりん「黄金蜜酒(こがねみつざけ)」も販売いたしました。

鶴岡名産「だだちゃ豆」を使った、ががちゃおこわは、ふかしたてのあたたかなものをご提供!「だだちゃ豆美味しいですよねー!」と、お声をかけて下さるかたも。

感動の連鎖!「黄金蜜酒」でつながる楽しい時間
「黄金蜜酒(こがねみつざけ)」の製造元である鈴木酒造店は、大熊町のお隣、浪江町に蔵を構え、震災後に山形県へと移り、山形県長井市で蔵を再建された歴史があります。
清川屋では、「ががちゃおこわ」のリニューアルの際に、この鈴木酒造の長井蔵のみりんを使用!味の決め手となりました。まさに「福島と山形」の繋がりを感じる商品として、これは多くの方に知っていただきたい!
・・という思いもさることながら、なんといっても「美味しいからちょっと呑んでみて」の一言に尽きます。本当に美味しいんです・・!
試飲いただいた方からは、「これはやばいお酒ですね!」「まさに蜜酒、ですよね!濃厚~!」と、ご家族にのませたいから!と購入される方、お友達の分まで買ってくださる方も・・
お酒談義に花を咲かせることができ、個人的にもとても楽しい時間でした。

なぜ、復興の果物が「イチゴ」なのか?その背景と共にあじわう
大盛況のもとで無事にイベントは終了しました。
片づけを終えたあと、ご挨拶に来てくださったイベントの運営の方から心に響くお話を伺いました。
それは、「なぜ、今の大熊町の特産品がイチゴ(おおくまベリー)」なのか、ということ。

震災前、もともと大熊町は梨の栽培が盛んな土地でした。ですが、東日本大震災による原発事故の影響で、農作物が作りにくい、作っても手に取ってもらいにくい状況を余儀なくされます。
そんな中、イチゴは「地面から離れた栽培方式」であることが、新たな特産品として採用される理由の大きな一つだった、とのこと。
ハウス内という管理された環境で栽培できるという点も、安全・安心を理解いただくのに役立ちます。
原発事故という特殊な状況を乗り越え、どうやって町に産業をうみだし、働き口を作り、町の復興へ繋げていくか・・。
その試行錯誤と、思いが込められたイチゴなのだと知った上で食べると、また、味の重みが違って感じられました。
運営の方からも「清川屋さんのような企業とのコラボは、他の企業さんにとっても刺激になる。本当にありがとう」と言っていただき、体はヘトヘトでしたが、「参加してみて本当に良かった」という喜びが、しみじみと、しみわたりました。

大熊町の「いま」を訪れて
震災から15年、大熊町を訪れるタイミングはたくさんあっただろうに、一歩踏み出して現地を訪れる、ということをせずに、ここまで過ごしていました。
ですが、今回、イベントをきっかけに、復興への取り組みをしている、大熊インキュベーションセンターの皆さんの熱気を感じ、JR大野駅を訪れて、かつての賑わいを記した「かるた」の看板を目にしたり、駅前に新しく建てられた、とても素敵な施設(CREVAおおくま)を見たり、町内の様子を見たりと、いろいろな方向で、大熊町の今を、感じることができました。
皆さんもぜひ、今の、そしてこれからの大熊町に、訪れてみてください。

おみやげに・・ あっという間に完食、おおくまベリージャム
イベント内でお土産を買う時間がなかったので、帰りに大野駅前の「クマSUNテラス」にお邪魔して、「おおくまベリー」のジャムを買って帰りました!
苺と砂糖しか使っていないフレッシュな味わいは、飽きがこず、ジャムなのに、スプーンで直接すくって食べたい美味しさ。
子供達もおいしい!おいしい!と次々パンに塗って食べるので、あっという間に完食!今度は、いちごの施設(ネクサスファームおおくま)の見学にもいきたいねー、と話しています。

余談で、もうひとつお土産が。
我が家の小学生の子供もイベントにお邪魔したのですが、会場の中庭で、四葉のクローバーを3つも見つけた!と大喜び。お土産に持って帰りました。
かつての大野小学校の中庭で、自分の子供達がこうして、この土地につながる不思議。そして、そこにある事実を受け止めながら、また、大熊町を訪れたいと思います。
