「だだちゃ豆」とは?枝豆との違い、栽培、収穫時期

山形県鶴岡市の名産「だだちゃ豆」。近年よくメディアでも取り上げられるようになりましたが、そもそもだだちゃ豆ってどんな豆?枝豆とは違うの?どんな特徴があっていつ、どこで収穫されるの?そんなお客様からもよく頂戴する疑問にお答えいたします。

「だだちゃ豆」とは?

だだちゃ豆は、山形県鶴岡市郊外の白山(しらやま)地区で生まれた在来野菜の枝豆です。山形県鶴岡市でしか栽培されない特産品です。
噛めば噛むほど味わいが増し、旨みと甘みが広がる美味しさで、「枝豆の王様」とも呼ばれています。
茶豆の一種で、さやに茶色いうぶ毛が生えているのが特徴。わずか数軒の農家が、江戸時代から代々その美味しさを守り続けてきました。

ところで「茶豆」とは?

実は「枝豆」とは「大豆」を完熟する前に収穫したものなのです。
その完熟した大豆の種皮の色で白豆、黄豆、青豆、黒豆などがあり、だだちゃ豆は「茶豆」に属します。
どんな豆でも枝豆の段階では豆の色は緑色。だだちゃ豆は薄皮が茶色です。

「だだ茶豆」ではないの?

茶豆の一種でありだだ茶豆と変換されることも多いのですが「だだちゃ豆」です。
由来も諸説あるので詳しくはだだちゃ豆の由来・歴史編で。

「だだちゃ豆」と「枝豆」の違いは?

お店でもお客様から聞かれることが多いのですが、「だだちゃ豆」は枝豆です。
枝豆の中でも山形県鶴岡市でしか手に入らない美味しい枝豆、ブランド豆です。
他の枝豆に比べて小ぶりで、豆の間が深くくぼんでいます。
また、さやにしわが寄っていて、表面に細かい茶色のうぶ毛が生えているのが特徴です。

「だだちゃ豆」はどこで栽培されているの?

庄内平野の一角、山形県鶴岡市で栽培されています。

約百年もの間、代々受け継がれてきた在来野菜「だだちゃ豆」。だだちゃ豆発祥の地、鶴岡市白山(しらやま)地区で収穫されるだだちゃ豆は、その美味しさから「日本一の枝豆」「枝豆の王様」とも呼ばれます。その理由は、白山地区独特の風土にあります。この近隣は痩せた砂地で、マメ科の生長に欠かせない根粒菌が好む土地です。更に、近くを流れる湯(ゆ)尻(じり)川から立ち上る朝もやが、だだちゃ豆を潤し美味しさを封じ込めています。

だだちゃ豆はとてもデリケートな枝豆で、栽培する土地が合わないと風味が落ちてしまいます。

鶴岡市は、だだちゃ豆が美味しく育つ特別な環境が整っているのです。

清川屋では鶴岡市内でも大きく2つの地域にわけて「白山村産だだちゃ豆」「鶴岡だだちゃ豆」とご紹介しています。※寺田村産だだちゃ豆もございます。

「白山村産だだちゃ豆」の白山地区とは?

だだちゃ豆発祥の地、白山(しらやま)地区。30数軒の地区全域に灌漑(かんがい)設備を敷いており、畑の下に埋まっている給水パイプで水分調整をすることで、日照りや大雨による影響を最小限にしています。
だだちゃ豆専用の畑を持つ白山地区ならではの取り組みで、発祥の地に恥じないものを作る農家さんの心意気が、美味しいだだちゃ豆の品質に繋がっています。

「白山だだちゃ豆」と「白山村産だだちゃ豆」は同じ?

「白山だだちゃ豆」には2種類あると言われています。
ひとつは“品種としての”「白山」だだちゃ豆、もうひとつは発祥の地・白山地区で育てられたことを示す“産地の”「白山」だだちゃ豆です。

どちらも「白山だだちゃ豆」と呼んで間違いないのですが、特に 「“産地の”白山だだちゃ豆」は、白山地区でたった30数軒の農家さんしか栽培しておらず、とても希少です。
清川屋では、“産地の”白山だだちゃ豆にこだわってお届けしています。

「鶴岡だだちゃ豆」の産地は?

白山地区を除く鶴岡市内で栽培された、清川屋の基準を満たした農家さんのだだちゃ豆です。

「寺田村産だだちゃ豆」の寺田地区とは?

だだちゃ豆発祥の地は白山地区ですが、実はこの種は隣の寺田地区からもらいうけたものだったのです。だだちゃ豆もう1つのルーツと言えます。

「だだちゃ豆」の収穫時期はいつ?

だだちゃ豆は7月下旬~9月にかけて収穫されます。最盛期は8月中旬~下旬の本豆の時期です。清川屋では収穫時期ごとに「極早生」「早生」「本豆」「晩生」のだだちゃ豆ご紹介しています。

極早生だだちゃ豆

最も早く7月下旬に収穫されるだだちゃ豆。清川屋では「小真木(こまぎ)だだちゃ豆」を取り扱っています。

早生だだちゃ豆

”はしり”の品種。爽やかな味わい。最盛期のだだちゃ豆の中から早く収穫されただだちゃ豆を選別してまた翌年に植え、また早く収穫されたものを選別して、これを繰り返し、お盆の時期にも味わえる早生だだちゃ豆が誕生しました。
本豆に比べ爽やかな味わいとも書きましたが、その年の気候条件などによっては本豆より美味しいとスタッフ間で盛り上がることもあります。早生から本豆への切替時期(品種の「早生白山」から「白山」へバトンタッチする頃)などは農家さんにそう言われなければ区別がつかないほど。

だだちゃ豆本豆

本来のだだちゃ豆の時期。最盛期のだだちゃ豆です。産地でなく品種の「白山」だだちゃ豆は本豆です。だだちゃ豆本来の深い味わいを楽しめます。

晩生だだちゃ豆

”なごり”の品種。見た目も、早生や本豆より大ぶりでくびれは少なめ。実入りがよく、強い甘みが特徴です。清川屋では「尾浦(おうら)だだちゃ豆」を取り扱っています。

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清川屋のだだちゃ豆

香り・旨味・コク とまらない美味しさが魅力の鶴岡名産「だだちゃ豆」。早生→本豆→晩生と楽しめるお得な頒布会や、白山産・鶴岡産 を比べられる食べ比べセットなど50種類以上をご用意しております。
ご贈答品もご家庭用も、お取り寄せだだちゃ豆なら清川屋にお任せください。

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