庄内の老舗漬物店「佐徳」を訪ねて

から~い!出来立ての「小茄子からし漬」製造現場へ♪

「今年の夏号カタログで何をする?」
「漬物の魅力を伝えたい!」と企画中にでた一言で、清川屋本社から車を5分ほど走らせた所にある老舗漬物店「株式会社 佐徳(さとく)」に、通販事業部の朝比奈・伊藤・鈴木が行ってきました。

優しい笑顔の七代目の佐藤裕宣社長(右から2番目)と清川屋スタッフでパチリ

株式会社 佐徳(さとく)

株式会社 佐徳(さとく)明治10年(1877年)創業。看板を並べる「北家」は同系列の菓子舗。自由な発想で、伝統を大切にしながらも、新しい味を生み出す「佐徳」。
地元にあるものから着想を得て作られる新しいお漬物を製造・販売しています。


社長と工場長の笑顔のわけは?!

「こんにちわ~」
店内に入ると…ショーケースにケーキが?!洋菓子と漬物が並んでいる?!
漬物店なのに洋菓子も販売していたことに酒田出身スタッフ伊藤がびっくり。スタッフ鈴木は、季節ごとのシュークリームやシフォンケーキを購入したりの常連です(笑)

今日は通年を通して人気がある商品、「小茄子からし漬」の製造日ということで、
さっそく製造工程を見せてもらうことに!
鶴岡の在来野菜・民田茄子を塩蔵(塩漬にして保存すること)したものを塩抜きし、下味を付けたもののヘタを取る作業中でした。

形がまちまちで機械化できないため、一粒一粒全て手作業でおこなっています。
その丁寧な作業に感動!

和からし粉が入っている機械に、ヘタを取りのぞいた民田茄子を入れて回転させてなじませていきます。(昔は機械はなく、漬物樽に入れて手で混ぜていたそう)

「作業はここまでなので、出来たら呼びに行きます!」と工場長から言われ、約30分後…「社長!いい感じに仕上がってますよ!今日は特に辛い日です!」と笑顔で工場長が呼びにきてくれました。

私たちもワクワクしながら、再度工場に入った瞬間っっ?!
からしの匂いが充満していて、鼻にツーンとした刺激と目にも刺激が・・!

朝比奈・伊藤・鈴木の全員が工場に入っただけで涙目に;;

工場内にいるだけで辛いのに、「出来立てはかんれぞ~(辛いよ)」と佐藤社長が機械から出来立てほやほやのからし漬をだしてくれて実食。。。
佐藤社長と工場長が笑顔だった理由がわかりました。

朝比奈・伊藤 「からっ!!!」
鈴木     「からいっ!!でも甘さもあって美味しい!!!」

”出来立て”の強烈な辛さに涙を流した私たちでした。

辛くて、震える朝比奈。

袋詰めする際は、辛さで鼻や目をやられないように、冬でも扇風機をまわしながら袋に詰めるそうです。
出来立てが一番辛く、袋詰めにされたものは、開封後、徐々にマイルドな辛さになっていくとのことで、調整が可能。辛すぎる場合はからしを落として食べてもOKとのことです!


小茄子からし漬

在来野菜である小粒の「民田茄子」を、和からし粉でじっくりと漬け込んだ伝統のお漬物。
ツンとした辛さとほのかな甘さがご飯と相性抜群です。


漬物の新しさを求めて

「年を取ると漬物を食べたくなるが、それは子供の時に漬物を食べたことがあるからであって、食べたことがなければ始まらない。
まず漬物を食べてもらわないといけない!漬物を食べたことがない人が増える中で、漬物のアレンジの仕方・食べ方の提案をもっとしていきたい」
と話す佐藤社長。
首都圏などに自ら祭事に行き漬物の魅力・地元の味を伝えています。

「地元の作物を使ってより多くのお客様へ地元の魅力を伝えていくのが大事だと思っている。農作物を使用して製造できるのも、生産者がいるおかげ。何事にも感謝を忘れずに取り組んでいく。」と意気込みを語ってくれました。

他にも、漬物は脇役だったが、主役にしたい!という想いがあり、在来野菜である「だだちゃ豆」を使った、ごはんの素やおこわなどの開発・製造にも力を入れました。幼いころに母が炊いてくれた”だだちゃ豆ご飯”を思い出し、それを手軽に作れるように考案。地元でも人気の商品です。

いつも清川屋に商品を納品に来て下さる、佐藤社長(右側)♪

清川屋と佐徳さんのお取引は今年で98年を迎えます。「100周年記念にはなにかコラボができたら嬉しいですね」と笑顔で話す佐藤社長。

今回の取材をとおして、佐徳さんの長年培ってきた伝統を感じることができました。

からし漬に魅了されたスタッフ

茄子の漬物があまり得意ではないスタッフ伊藤。
でも、今回の取材で 出来立ての辛い茄子のからし漬を食べたことで、魅了され、自宅でアレンジ料理にトライ!

↑こちらは、小茄子からし漬け×ベーコン×玉こんにゃくのコラボレーション!
食感の違いの楽しさと、小茄子のからさが絶妙にマッチ!
これは夏のビールが進みます♪

↑思い切って、納豆にin!茄子のもともとも甘さと、辛さと、納豆の旨味が相まって、これもまたご飯が進む!食欲がない時にいいですね!

取材を通して、改めて、佐徳さんのお漬物の魅力のトリコになったスタッフ達。
これからも、伝統の味を全国に知ってもらえるように、おすすめしていかねば・・

「小茄子からし漬」以外にも、清川屋では佐徳さんの商品を多く取り扱っております。ぜひ毎日の食卓のお供に。

こちらもおすすめ!佐徳さんの商品


夏の庄内漬物詰合せ

5種類のお漬物を詰め合わせたセット。今回ご紹介した小茄子からし漬も入った、夏に食べたい味わいがそろっています。



TSURUOKA 青菜バター

在来野菜・青菜(せいさい)を醤油漬けにした、山形県を代表する漬物「青菜漬」と北海道よつ葉バターを組み合わせて作った斬新なスプレッドです。


この記事で紹介した商品はこちら

民田茄子をじっくり漬け込んだ「小茄子からし漬」

ツーンとした辛みがやみつきに!
山形県鶴岡市の在来野菜である、小粒の「民田茄子」を、和からし粉でじっくりと漬け込んだ伝統のお漬物。
ツンとした辛さとほのかな甘さがご飯と相性抜群です。

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