「山形のだし」郷土料理だけどレシピは簡単!日本全国で作れる?

「だし」とは、なすやキュウリなどの夏野菜を、生のままで食べられる山形県の郷土料理です。
子供の頃は、嫌いではなかったのですが、さほど興味がなかった「だし」。けれど大人になってみると、何とおいしいことか!いつしか、毎年夏野菜が採れる時期になると必ず作ってしまうのが「だし」なんです。
山形県民は農家の方も多く、夏野菜を栽培している方も多くいらっしゃいます。そこでいただいたナスとキュウリで、最強においしい夏の定番料理ができてしまうのです!

山形の夏の定番「だし」って?

山形県民以外の人は、だしと聞くと「出汁」の方を思い浮かべる方が以前は多かった気がします。けれど、昨今何かと話題になり、県外の人でも、「山形のだし、おいしいよね!」という言葉を聞く事が頻繁になりました。
調べてみると、農林水産省のホームページにも「だし」が紹介されているぐらいです。そこに書かれている歴史を見てみると、山形という地理が関係している事がわかります。

山形県、特に県庁所在地がある村山地方は、山々に囲まれた盆地になっています。
だから、冬は東北で寒いのは当然なのですが、実は夏もかなり暑いのです。実際、近年まで、日本一暑い地として山形が記録されていたぐらいです。
そんな風土なので、夏は食欲が落ちますし、農家にとっては夏は繁忙期、とても忙しいんですよね。
そんな状況で生まれた食べ物が「だし」でした。

後でレシピで書くのですが、作り方がすごく簡単なんです!

「だし」はその季節に採れる野菜、薬味を使うので材料が手に入りやすいです。
だから、さささっと忙しい時にでも食べられます。
繁忙期の農家さんでも、「だし」でしっかりごはんを食べることができ、夏バテ防止をして、働く事ができたという歴史があると言われています。

山形名物「だし」レシピ

実は山形の「だし」とは言っても郷土料理であるがゆえに、その家庭、その家庭の作り方があります。
ナスやキュウリが入るのが基本ですが、それ以外の材料は家庭によってさまざま。青じそやみょうが、ねぎなどの香味野菜を加えたり、オクラや長いもなどで粘りを出したりとバリエーションも豊富です。
ここではもっとも一般的な材料と作り方を記載しておきます。

山形のだし 作り方

山形のだしの材料(4人用)

  • きゅうり 2本
  • なす   3本
  • みょうが 2個
  • 大葉   10枚
  • 納豆昆布 1袋
  • めんつゆ(だし醤油)適量

※納豆昆布がない場合は、メカブ、ガゴメ昆布等粘りのでる海藻や、モロヘイヤ、オクラ、山芋等で代用できます

山形のだしの作り方

  1. 納豆昆布を使う場合は乾燥しているので、最初にぬるま湯に浸して戻しておきます。
  2. きゅうり、なす、みょうが、大葉をひたすら刻みます。
    刻む大きさはご家庭のお好みで。
    (食感がお好きな方は大きめ、さらっと食べたい方は細かく刻むのがポイント)
  3. 保存容器などに1と2を混ぜ入れ、めんつゆ(だし醤油)で味つけ、粘りが出るまで混ぜます。
  4. 5分から10分ほど寝かせ、味を馴染ませたら完成です。
    (保存の目安は冷蔵庫で3~4日ほどです)

山形県民が愛する「だし」はこうして食べる

このように山形の「だし」は簡単に作る事ができます。
刻んで和えれば出来上がり。火を使わずに完成する手軽さもあってか、アレンジレシピも沢山でてきております。

元々は、農家さんたちは、ごはんにだしをかけて、さっとお昼を食べまた農作業にいっていました。でも、現在では、アレンジの仕方も増えていろんな食べ方をされる方もいらっしゃいます。
ただ単にごはんにかけるだけではなく、意外な食べ方も最近ではでてきております。
確かに、元々シンプルな料理ですので、いろんな食材とも合わせやすいのかも知れませんね。
最近聞くようになった食べ方もあったりしますので注目です!
では、その代表的な食べ方をご紹介いたします。

例1:冷や奴にかけて食べる

一番ポピュラーなのは、白いごはんにかけて食べるもの。
けれど最近では、冷や奴にかけて食べられる方もいらっしゃいます。
試してみましたが、薬味の風味と野菜のシャキシャキが豆腐と相まってかなりおいしかったです。

例えば、アレンジとしては、だしと共にキムチをのせても相乗効果でとてもおいしいですね。
同じ野菜を使った漬物なので相性も良いです。

「だし」と同じく冷や奴も夏に食べる食材の1つですよね。
だから、基本的に「だし」と冷や奴は相性がいいのです。

例2:そうめんつゆに入れて食べる

夏の食べ物と言えば、そうめんもそうですよね。それに「だし」を合わせてみるのもとってもおすすめです。

いつも通りにそうめんとめんつゆを用意します。
そして、めんつゆに「だし」を投入してそうめんを食べるだけで、「だし」自体が薬味がきいているので暑い夏にもするするそうめんが食べられます。

ひとつ注意があるとすれば、「だし」自体に味がついているので、めんつゆをいつもより少し薄めにするのがコツです。
そうめん自体の涼感と、「だし」のさっぱり感で、食が進むのは間違いないですね。

余談ですが、山形にはもう一つそうめんの文化があります。
それは、サバ缶(水煮缶)をめんつゆにほぐして入れる事。これがまた意外と味わいが深くなっておいしいです。
「だし」とサバ缶を両方入れて、豪華に食べるのもおすすめですよ!

例3:パスタに絡めて食べる

最近聞くようになったのが、パスタと「だし」のコラボレーション!
これは比較的新しい食べ方なので、アレンジはいろいろあります。

でも共通して作られているのは冷製パスタである事。
やっぱり「だし」も生で食べられものなので、キュウリなどの食感、薬味の香りを活かすとすれば、冷製パスタになるのでしょう。追加トッピングで代表的なのは、刻み海苔、納豆、チーズ、などなど…お好みの具材を加えてアレンジしているようです。

一度「だし」の味わいが分かると、パスタ等に合わせる食材もいろいろなバリエーションで思い付くのではないでしょうか?
自分なりのオリジナル「だし」パスタを作ってみるのも楽しいかもしれませんね☺

夏野菜をたっぷり食べれられる「だし」

「だし」は使っている材料はほぼ野菜です。
夏の暑いときに、ビタミン類などが豊富な野菜をとれるのは、夏バテ防止にもいい影響が期待できますよね。食欲が落ちているときでも、「だし」のさっぱり感で、ごはんやそうめんなどが、すすみやすいのも魅力です。
夏がとても暑い山形だから産み出せた料理だとも言えます。

最近の夏の様にかなり暑い日が続く時には食欲も落ちてしまいがちです。
こういう時にキチンと栄養をとっておかなければ、疲れやすくなったり、夏の暑さにやられてしまったりと何かと辛いですよね。
だからこそ、こういう栄養のバランスがとれた食材を摂取できる山形の「だし」は夏の食事として重宝されているのです。

山形の「だし」の関連商品

シンプルなレシピゆえ、家庭で一から作るもの…というイメージがあるかもしれませんが、山形の「だし」に関連する商品はいろいろと開発されており、市販化されていたりします。賢く利用することで山形の「だし」がより簡単・手軽なものになりますよ!

まずは手作り派の方へ。
「だし」を作るならぜひ手に入れてほしいのが「納豆昆布」です。
初めて耳にする方もいらっしゃるかもしれませんが、納豆昆布とはネバネバとした細切りの昆布のこと。ネット通販でも買える様になっていて、日本全国にいても手に入れる事ができるので、こちらを使えば、本格的な「だし」を作る事ができます。

自分で1から作るのは大変だけど、できたてを食べたい!という方には、「だしの素」がおすすめです。
こちらはほとんどの材料が乾燥状態でパックされているため保存がきくのが嬉しいポイント。用意する材料はきゅうりのみ。「だしの素」を水で戻し、キュウリを刻んで加えれば、あっという間にできたての「だし」を楽しむ事ができます。
〉清川屋でも取り扱いございます!「山形だしの素」販売ページはこちら

すぐに食べたい!という方にはお漬物屋さんが作った「だし」がおすすめ。
パック入りで蓋を開けるとすぐに食べられるので、お時間が無い方はこちらを購入して冷蔵庫に入れておくと重宝しますよ。
〉すぐに食べられる!リピーター多数!「山形のだし」販売ページはこちら

このように、山形のだしに関連する商品は様々な種類が販売されています。
ご自宅で食べてみたいという方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?

〈まとめ〉山形の郷土の味「だし」は簡単に作れる!

郷土料理である「だし」ですが、極端に特別な食材が必要なわけではありません。レシピさえわかれば、日本中どこにいても作ることができます。
できれば、本場・山形で食べていただくのがおすすめ。この味がご自宅で再現できるの!?と思うかもしれませんが、基本的な材料さえ揃えれば簡単な調理で本格的な味が楽しめますよ。

今日は山形の郷土料理「だし」のご紹介でした。あなたもぜひご家庭で召し上がってみませんか?

この記事で紹介した商品はこちら

山形のだし

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