朝晩の空気がひんやりと澄み渡り、冬の始まりを感じる季節になりました。
軒先に小さな“柿のれん”を揺らしながら、少しずつ美味しくなっていく姿を眺める……そんな豊かで、心穏やかな「おいしさを育てる秋時間」を、楽しんでみませんか?
本日は、ご自宅のベランダやお庭で、自分だけの手仕事が体験できる「紅ほし柿 手づくりキット」をご紹介します。実際にスタッフが干し柿を作ってみた、体験記もご覧ください!

300年続く伝統の味。和菓子のような極上の甘さ「紅柿」
山形県上山市の関根地区周辺で、なんと300年ほど前から先祖代々作られ続けてきた在来の渋柿「紅柿(べにがき)」。 実はこの紅柿、日本一渋いと言われるほど強力な渋みを持っています。だからこそ、干し柿にするのにうってつけの品種なのです。
寒風にさらしてじっくり干し上げることで、色よくふんわりと仕上がり、極上の甘さに大変化!外側は少し硬く、中はとろりとした、まるで和菓子のような上品な味わいが楽しめます。

手順はシンプル!じっくり自分好みに育てる楽しさ
「干し柿作りなんて、難しそう…」と思うかもしれませんが、ご安心を。清川屋の「紅ほし柿 手づくりキット」は、専用の縄もセットになっており、初めての方でも気軽に挑戦できます。

STEP.1
柿の皮を丁寧にむきます。(乾き残しがないよう、ヘタの周りもしっかりと取り除くのがコツ!皮のむき残しがあるとその部分だけ乾きません。)

STEP.2
縄目をひねり、開いたところに柿のT字ジクを挟み込んでいきます。縄を持ち上げた時に、ジクがひっかかって取れなければOKです。

STEP.3
専用縄を半分に折り、そこの場所から両側に柿どうしくっつかないように挟んでいきます。
※写真のように20玉を1本に結ぶと、想像以上に重さがあります。ホームセンターでも干し柿用のロープが販売されていますので、ロープを増やすのもおすすめです

STEP.4
物干しざおなどの日当たりと風通しがよく、においの無い場所に10日~15日ほど干します。最初によく晴れた日に干すのが最大のポイント!気温は寒ければ寒いほど良いです。日当たり・風通しがよく、においの無い所が好ましいです。
※洗濯物を干すような場所が好ましいのですが、洗濯物と一緒に干すのは変色やカビの原因になりますので避けてください。

STEP.5
触ってみて芯が少々感じられる程度になったら室内に取り込み、さらに15日ほど干します。時々やさしく柿を揉んであげると、中がとろりとした良い干し柿になります。
お好みの状態で状態でお召し上がりください!
おいしく仕上げるポイント
最初が肝心!干すタイミングと条件は後々まで影響します。よく晴れた日に干しましょう。干してから半日後くらいに見て、表面に薄皮が張り、外見がピカピカしていたら順調です。
乾燥条件や柿の個体差はありますが、干し始めて約30日ほどで完成します。
※干す前に、さっと沸騰したお湯につけると、暖かい地域でもうまく乾燥するようです!

スタッフも作ってみました♪
カタログ製作スタッフも、干し柿キットで、干し柿づくりに初トライ!
その時の思い出を語ってもらいまいした。

なにぶん初めての干柿づくりでしたので、逐一これでいいのか…?と思いながら作ったように思います。
まず、柿を吊るす間隔から、これでいいのか?と悩み、お外に干せなかったので(雨続きだった)湯通ししよう!と意気込んだものの・・意外と重い!湯通しした柿を仮置きする場所を準備し忘れた…!とバタバタしたり。
扇風機を回してみたり、揉むと柔らかい干し柿になるらしいと聞き、実践したら表面が破けてガッカリしたり・・💦一部、ちょっとカビができちゃったのをあんぽ柿的な気持ちでつまみ食いしたり。(これはこれで美味です😆ただし、お腹のことは自己責任!)
完成まで30日前後、とありますが、ちょっと早めに味見してみたり、長く置いてみたものを食べたり、やわらかいのから、硬いのまで、自分で作ったからこそ、いろんな段階の干柿が食べられて楽しかったです。
柿霜(柿から染み出た果糖が結晶化したもの) が好きなので、調べて、紙袋に入れたりして、うまく吹かせようと頑張りました。紙袋に入れて振るのが一番きれいに白くなりました♪
いろいろなタイミングで食べたり、工夫をこらしたりできるのが、手作りの醍醐味!
じっくり時間をかけて、自分好みの干し柿を育ててくださいね♪

景色から味わう、最高の贅沢な時間
手作りの一番の魅力は、なんといっても柿が美味しくなっていくのを「待つ時間」そのものです。
皮をむいて吊るした日から、徐々に表面の水分が抜けて薄皮が張り、色が変わり、甘みがぎゅっと凝縮していく。毎日少しずつ変化する柿の姿を眺めていると、なんとも言えない愛着が湧いてきます。
上山の美しい晩秋の風物詩である、のれんのように揺れる鮮やかな干し柿の景色を、ご自分の家で再現して眺める日々。完成した干し柿をお好みの柔らかさで頬張ったときの感動は、手作りならではの最高の贅沢です。
