「一番美味しい豆は種に」だだちゃ豆の100年色褪せない美味しさの秘密

だだちゃ豆=品種名?ひとりの農家から始まった「自家採種」の歴史

茹でたてのだだちゃ豆が放つ甘く香ばしい香りと、それを囲む家族の笑顔。
私たちが何気なく楽しんでいるこの格別なコクと旨味の背景には、ひとりの農家の情熱と、明治時代から続く100年以上受け継がれてきた伝統があります。

平成14年8月に山形県鶴岡市白山にて建立された、「白山だだちゃ豆記念碑」

そのルーツは明治末期、白山(しらやま)地区の森屋初(はつ)氏が隣村から譲り受けた茶豆から優れた種を選別したことに始まります。品質への純粋な探求心から生まれたこのこだわりが、今日のブランド価値の基盤となっています。
特筆すべきは、種を購入するのではなく、各農家が自ら優良な種を選別して翌年へと繋ぐ「自家採種(じかさいしゅ)」を100年以上継続している点です。独自の品質を徹底して追求し、種を守り続ける生産者の熱意には深く感銘を受けます。この歴史的背景を鑑みると、だだちゃ豆が持つ魅力はより一層深く、特別なものとして捉えられます。

夏の終わりに収穫された種は、軒下に吊るして乾燥させます。
種の選別は主に冬季間に行われます。
その技は親から子へと代々伝えられるため、良い種の見分け方は農家ごとに異なるのだそうです。

だだちゃ豆発祥の地 鶴岡市白山・寺田地区

現在では鶴岡市全域で栽培されているだだちゃ豆ですが、発祥の地である白山・寺田地区のものは、今でも格別のおいしさと評されます。
7月を迎えると、鶴岡の名峰・金峯山(きんぼうざん)を背景に、青々とした美しいだだちゃ豆畑が広がる光景が出迎えてくれます。
そんな寺田地区で、親子二代でだだちゃ豆農家を営む「小池農園」さん。
現在は娘婿の秋野さんが中心となり、だだちゃ豆をはじめとする数種類の枝豆のほか、米や野菜など合計6町歩(約6ヘクタール)もの広大な田畑を守り育てています。

親子二代でだだちゃ豆農家を営む「小池農園」さん
だだちゃ豆の葉からはあの独特な甘い香りがほのかに漂う。
「鼻の良い方は、畑に入るだけでだだちゃ豆だとわかる」とのこと。
旨味が最も凝縮された午前3時頃から収穫開始。
枝からさやを外し、洗浄・選別・袋詰めを経てその日のうちに出荷します。
すべては、だだちゃ豆の味の命である「もぎたての鮮度と香り」を落とさないため。

「一番美味しい豆は種に」
旨さを求める執念がだだちゃ豆を進化させる

平成9年、だだちゃ豆のブランドを守るためにJA鶴岡が商標権を取得し、現在は「早生白山(わせしらやま)」や「尾浦(おうら)」といった主要な系統が「だだちゃ豆」として親しまれています。
一方、白山・寺田地区などの農家は、今もなお昔ながらの自家採種を継続。受け継がれてきた在来種も含めて、私たちは今、豊かな「だだちゃ豆」の文化を味わっています。

だだちゃ豆の種(大豆)は通常の大豆と違いシワシワな形をしていることが多いです。

「最も美味しい株」を食べずに種として残し、時には農家同士で種を交換して自然な掛合せを重ねる。この「美味しい株だけを選ぶ作業」を100年以上繰り返したからこそ、だだちゃ豆には他の枝豆とは違う極上のコクが凝縮されました。
さらに、農家たちのこの執念が、8月下旬のわずか2週間だった収穫期を約2ヶ月間にまで広げ、時期ごとの多様な個性を楽しめる進化をもたらしました。

「来年は、今年よりもっと美味しい豆を」。
そんな情熱と、代々受け継がれてきた選別の歴史。それこそが、「日本一の枝豆」と称されるだだちゃ豆の、100年色褪せない美味しさを支えています

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清川屋のだだちゃ豆

100年以上もの間、守り継がれ栽培されてきた山形県鶴岡市が誇る枝豆、在来野菜「だだちゃ豆」。一度食べたら忘れられない濃厚な旨味と茹で上がりの香りは極上の味わい。お中元や夏のギフト、ご自宅用に、3万袋以上の販売実績を誇る老舗・清川屋が選び抜いた品をお届けします。

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