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2023.11.23
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さくらんぼの授粉作業をおこなうとうかがい、4月17日、寒河江市の「軽部さくらんぼ園」の紅秀峰(べにしゅうほう)の畑に清川屋スタッフがおじゃましました。お話を伺ったのは、情熱を持ってさくらんぼ作りに励む軽部賢太さん。 4月中旬、ちょうど満開を迎えたハウスの中での「授粉作業」をたっぷり見学させていただきました!
*** ちょっと一息、土曜の朝の読み物の時間にどうぞ。
賢太さんの園地に入って驚くのは、その広さです。 「奥までずっと紅秀峰なんですよ。だいたい100メートル弱あります」と語る通り、視界を埋め尽くす白い花は圧巻でした。 さくらんぼの花でいうと、全体的に見て8割ぐらい咲いた状態を、俗に満開と言います。下の方は日当たりの加減で咲くのが遅いですが、栄養が先にいく先端の方から早く咲き始めるそうです。 この「満開」のタイミングを狙って、最も重要な受粉作業が行われます。 当日は、温度も15度以上と丁度よく、風もあまりなかったので絶好の授粉日和でした!
「近年、さくらんぼがなりにくい傾向があることから、昨年より「人工授粉」を20、30年ぶりに再開したそうです。 さくらんぼは、異なる品種の花粉が受粉することで実を付けます。例えば「紅秀峰」を実らせるには、「高砂」や「佐藤錦」といった他品種の花粉が欠かせません。 この大切な受粉を担うのがミツバチですが、彼らは暖かな樹の梢(こずえ)付近を好んで飛び回る習性があります。そのため、放っておくと樹の下部まで受粉が行き渡らないことも。そこで軽部さんは、 ハチの力: リースしたミツバチたちが活発に飛び回り、高い場所の受粉を担当。 人の手: 2メートル以下の「実がなりにくい場所」を重点的に、花粉を花粉交配機で一つひとつ丁寧にタッチしていく。 …と、「ハチ」と「人の手」のハイブリッドに使い分けて丁寧に受粉作業を施すことで、隅々まで確実に実が成るよう手助けをしています。
数ある品種の中で、賢太さんが最も愛するのはやはり「紅秀峰」。 「初めて食べた時の衝撃がすごくて、さくらんぼの概念が変わったんです。あのパリッとした食感と甘さは、一度食べると戻れなくなりますよ」 そう語る賢太さんの夢は、お子さんたちにも繋がっています。 「子供が『さくらんぼを育てて、たくさんの人に笑顔を届けたい』と言ってくれるんです」 その言葉通り、園地には次世代を担う期待の新品種「やまがた紅王(べにおう)」の若木も受粉樹として力強く育っていました。
そんな軽部さんが育てる紅秀峰は、一つの箇所に多くの芽を付ける品種です。そのままでは栄養が分散し、一粒ひとつぶの味や大きさが損なわれてしまいます。 そこで、まずは「芽かき」で余分な芽を間引き、さらに実が成ってから「摘果(てきか)」を重ねることで、一粒に栄養を凝縮させます。この徹底した管理が、紅秀峰ならではの際立つ甘さと大きさを生み出すのです。 しかし軽部さんは、確実な収穫に向けて今年はとある決断をしています。 さくらんぼの確実な収穫に向けた、その決断とは……?
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