おみやげが伝えているもの──山形大学の授業を通して考えたこと【清川屋よみもの】26.8.15


こんにちは。清川屋の水野です。先日、山形大学農学部の授業でひとコマを担当しました。今回、出席してくれたのは、藤科智海先生(農業経済学)のゼミに所属する、6名の学生のみなさん。経済学の視点から「食」を多角的に学んでいるメンバーです。

この日、私たちが投げかけたのは、こんな問いでした。
「『おみやげ』は、いったい何を伝えているのでしょうか」

おみやげが伝えているもの。それは、おいしさでしょうか。旅先での思い出でしょうか。それとも、留守を預かってくれた人への気遣い……?

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ちょっと一息、土曜の朝の読み物の時間にどうぞ。

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思い出を届けるおみやげ

授業の始まりに、「最近、思い出に残っているおみやげ」をたずねてみました。すると、返ってきたのはこんな答えです。

「東京駅で買ったスイーツ。おいしいのはもちろん、見た目もかわいくておしゃれ。これぞ都会!と思いました」

「旅行で行った大阪のお菓子。クスッと笑えるユニークな名前に惹かれて買って、家族との会話も弾みました」

おみやげを選ぶ動機は人それぞれ。でも、「おみやげ=特産品」という形ある存在が、その土地の技術や素材、思い出やイメージを「ここではないどこか」へ届けている──。
それが、彼・彼女たちのエピソードに共通していたことでした。


藤科先生のゼミのみなさん。山形のほか、新潟や秋田など隣県出身の人も。



山形県内各地のおみやげが並ぶ「0035 BY KIYOKAWAYA」の店内。


変化を迫られる山形のさくらんぼ

では、清川屋が扱っている「おみやげ=特産品」はどうでしょうか。
山形の代表的な特産品といえば、さくらんぼ。今回の授業では、山形のさくらんぼと清川屋の取り組みを事例として取り上げることにしました。



毎年6月に最盛期を迎えるさくらんぼ。予約販売のほか、店頭に並ぶ店舗も。

私たち清川屋は、毎年全国のお客様へさくらんぼをお届けしていますが、近年の気候変動により、これまでと同じようなかたちでの供給が難しくなりつつあります。仕入れできる量が予定より大きく変わってしまったり、暑さのため輸送中に傷んでしまったりすることがあるのです。

その中でも県内のさくらんぼ生産量の約7割を占める「佐藤錦」は、ひとつの品種の偏りが環境の変化に対するリスクを高めてしまっています。

そこで、今年(2026年)に清川屋が掲げたテーマはというと……?



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